DMS/M-Tech/IVR総覧
中部ソフト・エンジニアリング株式会社
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機械部品加工向け低価格な3次元CAMソフトウェア
「MachiningShip」
 

製造業界では、2次元の加工でもデータは3次元データ(IGES *など)でのやりとりが一般的になりつつある。しかし、3次元データを扱うことができるCAMソフトウェアは、価格も高く、設定にも手間がかかるものが主流だった。つまり、従来の図面や線画を基準としたCAMオペレーションでは、
(1)加工指示などが手作業となるため、コストダウンが図れない
(2)線画が基準のため、干渉問題は解決できない
(3)設計時の3次元データが有効利用できない
(4)加工工程の設定はオペレータのノウハウに頼ることになるなどの問題があった。
 こうした問題を解消するものとして開発されたのが『MachiningShip』である。
『MachiningShip』は、穴、座面、壁面、ポケットの加工に特化した3次元CAMソフトウェアで、3軸加工機、固定4軸加工機、固定5軸加工機および5面加工機(アタッチメント5軸加工)に対応している。
図1 全体図


『MachiningShip』の機能・特徴

『MachiningShip』の主な機能・特徴は、次のとおり。
(1)干渉回避機能
・素材とホルダー、アタッチメントとの干渉発生時にはシステムが自動で回避動作を行うNCデータを出力。
・干渉回避機能は、3軸加工、固定4軸加工、固定5軸加工、5面加工に対応。  (図2:干渉回避機能)
図2 干渉回避機能

(2)加工ノウハウの登録と蓄積の「加工知識データ」
ユーザ固有の加工方法や工具、加工機の買い替えなど、変化する状況や環境に柔軟に対応できるように「加工知識データ」を搭載している。加工知識データは、次のような標準で一般的な加工が登録されており、また新たに登録したり、変更することもできる。
◇工具関連情報
・刃具、ホルダ、アタッチメントの形状や諸元が登録できる。
・刃具は、ドリル、フラット、ボール、ラジアス工具に対応。
◇加工機情報
・加工機の可動範囲やテーブル情報などのスペックを登録できる。
・さまざまなメーカーの加工機に対応できる。
◇加工工程情報
・工程タイプ(切削パターン)や切削に関する詳細な情報が登録できる。
・工程タイプは、穴用(センター、下穴、ドリル、タップ、リーマ、ボーリング、面取り、円切削の8種類)と座・壁・ポケット用(ガイド線、オフセット、スキャン、輪郭、ポケットの5種類)が利用できる。
◇自動決定ルール
・工具、切削条件、クーラント、サイクルパラメタ、工程の並びに関する自動決定条件を登録する。
・加工工程情報と連動して、切削する形状や材質に合わせた工具などを自動的に決めるためのルールを設定。

(3)加工開始点の最適化機能
加工開始点(R点)の最適化を自動で行う。

(4)ユーザ固有の動作定義
・固定サイクルでは表現できないユーザ固有の動作を追加定義できる(穴のみ対応)。
・また、加工機に設定したユーザマクロを加工知識データに登録することができ、さらに『MachiningShip』側でユーザマクロの動作経路を表示することができる。
 (図3:ユーザー固有の動作定義)
図3 ユーザー固有の動作定義

(5)他システムとの連携機能1(穴リスト)
・穴リスト(穴座標値のテキスト・ファイル)をExcelなどのエディタで作成し、これを基にNCデータを作成することができる。
・穴リスト中の「TYPE」項目により、最適な加工工程が自動的に割り当てられる。
・IGES(形状データ)を取り込むと、工具と製品形状との干渉チェックができ、NCデータに干渉回避動作を付けることができる。

(6)他システムとの連携機能2(加工情報ファイル)
・CADシステム側で設計した時の属性データを利用して加工情報ファイルを作成する。
・穴だけでなく、座についても加工情報ファイルに記述し、加工に利用できる。
・加工情報ファイルには、位置、深さ、径といった部位の寸法諸元や仕上げ精度、素材形状(鋳抜き)を記述することができる。

(7)セットアップ(段取り)と加工性の自動処理
・1セットアップ(段取り)で加工できる部位を自動的に検索しグループ化する。4軸/5軸の場合、第一制御軸・第二制御軸の回転角度を自動的に算出する。
・1セットアップで加工可能な部位は、3次元形状上でセットアップ単位で確認できる。

今後、加工シミュレーション機能などを追加開発していく予定。